ジュリアン・プティ氏を迎えて

いよいよ一回目の公演、みなとみらいホールの本番の日です。
この日は朝から練習したいとのジュリアンの要望により朝から各個人練習。
(「練習というか一人でアナリーゼしてたよ~。」)とのことでした。汗
頼みます!

お昼はショッピングモール内のビストロで。
本番前はパスタを食べることで有名なフランス人ですが、やはりこの人も
「本番前にはパスタだよね!」
と2人で美味しいカニクリームパスタをいただきました。

ジュリアンと一緒に演奏できる喜びも大きいですがこうしてプライベートもずーっと一緒にいて行動していく中で
彼の人となりを改めて感じたのは言うまでもありません。
今まで知っていたつもりで知らなかったジュリアンの一面や、素顔を知ることが出来ました。


この昼食の時のお題は
「日本の音楽界の事情」について。

このようなコンサートを開く場合も膨大な資金を要する国(日本)はとても大変だ。考えられない。
とのことでした。

よく今回のコンサートツアーの反響をいただき大変ありがたいことに
「また呼んでほしい」とたくさんの方に言われます。

もちろんジュリアンには日本に再来日してほしいと私たちも心から思いますが
何らかの事務所にご協力いただかない限りはかなり厳しい状況だと思います。
どなたかご興味ございましたらご連絡いただけますと大変ありがたく思います。
どうぞよろしくお願いいたします。



私も演奏に集中しながらのジュリアンのお世話はかなりきつかったです。というのが正直な気持ちでしょうか・・・


何を隠そう、ジュリアンが私自身がすべてのコンサートやツアーの滞在企画をしてることをかなり驚いているではありませんか・・・(あれほど言ったではないか・・・汗)
どうやらどこかの事務所関係の企画かと思っていたようで。
(あれほど言ったのに本当に把握していないんだな。笑)

「とにかく一公演目!集中していこう!」
と気持ちを1つにして臨んだみなとみらい。
「口が痛いよ~。どうしよう~」と涙目のジュリアン。
み「もういいから本番まで吹かないで。。。笑」

最後の曲のサンサーンスのみ演奏する大西智氏が彼の仕事の事情で会場に到着したのは18時10分。笑(開場18時30分)
もしかしたら早く着いているお客様より遅いかもしれない演奏者。
リハ15分してあとは本番!
デンジャーすぎました。笑

本番では隣にいるジュリアンの心境がもろに伝わってくる面白い体験ができました。
舞台上の熱気と乾燥具合はこれまでに経験したことがないくらいのレベルで半端なかったです。
このころから私のリードとマッピに対する疑問は深まっていったのでした。。。

やはり横浜公演は元留学生やサクソフォニスト、ピアニスト、クラリッティストの皆様などたくさんの若手ミュージシャンにお越しいただけてとてもうれしかったです。本当にありがとうございます。
終焉後の興奮の様子が伝わりジュリアンのCDも飛ぶように売れました。
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このあと、水戸、京都、と続きましたが
同じプログラムであれ当然といえば当然なのですがまったく違う演奏になるのは不思議です。
気持ちの持ちようも各公演毎にかなり変わってきていることも実感しました。
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ジュリアン・プティ氏を迎えて

ジュリアンが日本に到着するまで、はっきり言って本当に不安な日々が続きました。
何しろ10回に1回くらいしかメールの返事が無い人なので、
「本当に飛行機乗れたのかな?」「本当に日本に来るのかな?」
という・・・


み「来てね」
J「いいよ」




という感じでここまで来てしまったから
本当に?本当に来るの?笑


来なかったら大変なことになるけれど・・・

「キャンセル王」みたいな人だから何度圧力をかけたメールをしたらわからないけれど
スカイプでも少し怒ったし、
それでも不安だった。


(「もし来なかったらあの人とあの人に速攻フランスから来てもらおう。笑」という最悪の想像をいつもしていたくらい。)
しかしこのプロジェクトを何が何でも成功させたい。
という気持ちはゆるぎなく、それだけでここまでやってこれたようなもの。


ジュリアン、羽田に到着してそのまま滞在するホテルの馬車道へ。
夜の22:00頃でしたでしょうか。
早速ジュリアンとご対面!
本当にいるのよね?不安とドキドキが止まらなくて、扉を開けた瞬間
元気な「Bonjour~!」であの笑顔とともに約1年ぶりの再会を果たしました。
とても不思議な感覚!

お土産にフランスのショコラをいただきました。
よくTGVのある駅で見ていたショコラティエのショコラだったけれど、あえて買ったことは無かった。
やっぱりフランスのショコラは本当に美味しいね。
フレーバーの種類も豊富だし・・・


ジュリアンは私と良く似ていて
「飛行機では一睡もできない、何も食べられない、お腹が痛くなる、いつもトイレに行く・・・」
日本までの飛行時間、さぞかし辛かったでしょうに、
やっとホテルでお休みのところ起こしてしまったようでした。(ごめんよ)
でもお互いとても嬉しくて「何か食べにいこう!」となり
とりあえず近くのブリティッシュ・パブ風のカフェでハンバーガーとビールを美味しそうに召し上がられていました。
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とりあえずこの日はジュリアンが無事に日本に着いて生きてくれていることだけで満足な私たちでした。が、
ハンバーガーを食べながら明日からの行動の確認をしていたら・・・

出るわ出るわ。全く把握していないこの懐かしい感じ。笑

一応↓このような細かい予定表を3か月前にはメールで送ってあるはずなのですが。
(不安なので毎回のメールで添付していた。さらに今回も何部かプリントアウトして持参。)


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「とにかく美里と智氏にどこまでも付いていくよ!よろしくね。」
と。

ま、丸投げですね。笑
もういいや、頑張って吹いてもらいましょう!
とにかく一生懸命働いてもらいましょ!

と決意を新たにした夜でした。

ただ一つ、言えることは・・・・

この夜に

ジュリアンの笑顔を見た瞬間に
「ああ、このツアーなんだかとっても上手く行くような気がしてきた。」

と内心思ったのです。

さっきまでパンパンに張っていた自分の体の力が面白いくらいに、あっという間にほぐれていくのがわかりました。


ジュリアンてどんな人?④

留学中、いつも唐突な事を言っては私たちを驚かせていたジュリアンです。
今回のツアーに関する連絡関係も予想を超えてよい感じに私をイラつかせています。笑

留学中のエピソードで言えば、

ある日ジュリアンから電話で
「もしもし?今すぐふけるソロの(無伴奏の)レパートリーある?」

(嫌な予感。)
私「はい。バッハ、ロバ、ブリテン、、、、などなら。」

J「明日僕のコンサートの本番で吹いてくれないかな?1時間半ソロで(無伴奏)吹かないといけないんだ。」

(え?今言う?)

J「OK。じゃあ僕と半分ずつで吹こう。明日朝の5時40分にbondyの駅に迎えに行くから。じゃあ、また明日。練習しておいてね!」


わけがわからないまま、電話は終わりました。
が、呆然としたまま明日一体何を演奏すればよいのやら・・・
どうやら自分のコンサートだった事を頭からすっかり抜けていて企画の人に言われて気づいた始末・・・。
まず朝の5時40分て真っ暗だし、増してやボンディなんて治安の悪い駅に・・・ああいやだな~。と思いつつちゃんとやらなきゃ!
と猛練習して迎えた本番でした。

こんな土壇場に鍛えられたのも今では良い経験を思うしかありませんね。

先日スカイプでジュリアンと話したところ
J「プログラミングの事なんだけど、、、、」
と切り出され、とっさに

私「今更変えるとかできないからね!日本はフランスのようにはいきませんから。怒」
と念を押しておきました。
(そこらへんは大丈夫でした。(^^))

「寝てても吹ける」ヴィラ・ロボスに期待しましょう。

コンサート終焉後には会場にてジュリアンのCDを販売いたします。
国内では勿論入手不可能品で、当日限定販売になりますので楽しみに待っていてくださいね。
サイン会もございますので皆様奮ってご参加ください。
さて明日はジュリアンのプリペードの携帯電話を買いにいこうかな。

トリオ・クレツェール。聴いてみてください。



<リサイタル情報!>

塙美里サクソフォン・リサイタル~ジュリアン・プティ氏を迎えて~    
神奈川公演  
◆日時:2016/03/14(月) 18:30開場19:00開演
会場:横浜みなとみらいホール(神奈川)
◆03/19(土)15:30開場 16:00開演
水戸芸術館コンサートホールATM(茨城)
◆03/21(月・祝)13:30開場 14:00開演
(公財)青山財団助成公演 
バロックザール 京都 青山音楽記念館
◆共演:酒井有彩(Pf) ジュリアン・プティ(sx) 大西智氏(sx)
◆全席自由 一般3000円 学生2000円◆プログラム:
N.アレンスキー:ピアノ三重奏
H.ヴィラ・ロボス:ファンタジア
クレズマー音楽
E.D.ファリャ:スペイン民謡組曲
チケット予約http://misatosax.wix.com/misatosax-#!contact/czpl
株式会社アクタス 03-5458-1521
パスレルアート&ミュージック 06-6415-9283 , 090-6061-1761
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ジュリアン・プティ氏公開レッスンのお知らせ

3月14日みなとみらい公演の翌日、2016 年 3月 15日(火)場所:アクタス
アンナホール6F(音だし・控室5F)聴講無料


受講生

古林えりさん 11:00~11:50
横山美優さん 11:50~12:40

昼休憩 12:40~13:40

中島諒さん 13:40~14:30
小出里奈子さん 14:30~15:20
三浦夢子さん 15:30~16:20
竹内理恵さん 16:20~17:10

ジュリアン・プティ氏によるマウスピース、選定会(無料)
その他個々のリードやセッティングの検証をしていただけます。 17:20~


今更聞けない(?!)基礎練習の方法や現代奏法も細かく丁寧にレッスン致します。
どなた様でもご予約不要で聴講いただけますのでこの機会に是非お気軽にお出かけください。


SaxOpen Strasbourg 2015

サクソフォンを専門にやっていると同じ楽器であるのに本当に様々なタイプの人に出会います。
それは性格とかではなく音楽の方向性や活動のベクトルのようなものが他の楽器よりはるかに枝分かれする傾向にある事です。
例えばピアニストは「普通は」幼少期にピアノに出会い才能を見出されるか良い先生に出会いその道へ・・・。
弦楽器もほぼそのような感じではないでしょうか・・・。
サクソフォンの人は人によっては高校生の時に吹奏楽で出会ってなんとなく音大入ってしまいました。
という方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
そしてコンサートなどで伴奏者が必要になりピアニストにお願いして、
果たしてその時、のピアノとのアンサンブルでピアニストと同じようなレベルで音楽の中身を考えられるのでしょうか。

・・・現実的に、なかなか難しい問題です。

本番があるし、時間が無い、とりあえず合わせ。


どうなのでしょう。
日本のサクソフォンの世界は、次にやるエチュードはこれ。次はこれ。
この曲は最初にやるべき。
誰もが信じて疑わない、当然のような見えないレール。

果たしてそこに疑問を持つ学生さんはいるのでしょうか。
いや、疑問を持つ余裕や何か考える隙があるのでしょうか。
疑問を持つ前にとにかくやれ。という事なのかな。

アンブシュアをこうつくらないといけない。口を張って。顎を引いて・・・。
~しないといけない。~はいけない。
(すべてが否定形?)

フランスは違うような気がします。
「欲しい音」を出す為に「ふう~」と息を入れるだけ。
要するに「こんな音色」が欲しいならば口の形を決めてかかることはない。
という考えです。
顎が丸まっていても、マウスピースが曲がって口に入っていてもある程度はお構いなし。
素敵な音色が出ればOK.
(ただしこれがもっとも重要)


舌を下げずに、スピードのある「冷たい」息で!息で支える。
(4番のリードでも薄いと感じるくらい!)
中心に集めて!
「ピューーーー」

ジュリアンが良く言っていたセリフです。
今でも脳裏に焼き付いています。






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文とは関係無し、大好きなロンドンの朝。
プロフィール

塙美里

Author:塙美里
塙美里(サクソフォン)茨城県出身 

高度な技術を伴い、謙虚なひたむきさと情熱を持つ先進的なコンサートサクソフォニスト。2007年前田記念奨学生奨学金を授与され渡仏。2008年U.F.A.M国際音楽コンクール室内楽部門を審査員全員一致の第1位で優勝。(フランス)併せて審査員特別賞受賞。2011年レオポルド・ベラン国際音楽コンクール第1位受賞。2010年第8回パドパ国際音楽コンクールヴィルトゥオーゾ部門ディプロム取得。(イタリア)2011年第3回スタンジェル国際音楽コンクール第3位受賞。(スロベニア)その他、海外の様々なコンクールで入賞。フランス国立セルジー・ポントワーズ音楽院をサクソフォン科、室内楽科、共に最優秀の成績で卒業。カンブレ音楽院最高課程を審査員満場一致の称賛付きの首席で卒業。パリ13区モーリス・ラヴェル音楽院室内楽科で研鑽を積む。2010年にカンブレ音楽院教授ジュリアン・プティ氏の助手を務める。これまでにサクソフォンを原博巳、ジャン=イヴ・フルモー、ジュリアン・プティ、クリスチャン・ヴィルトゥ、ベアトリス・レイベル女史の各氏に師事。



その独特の煌びやかな音色と独創的な音楽性で国内外のリサイタルは満員の会場を湧かせている。所有するレパートリーは計り知れない。 ダニール・トリフォノフ氏(2011年チャイコフスキー国際コンクール優勝、グランプリ受賞)、フランス人作曲家A.ナルボーニ氏による日本初演作品を発表。現田茂夫氏指揮、日本センチュリー交響楽団とJ・イベールの協奏曲を大阪ザ・シンフォニーホールにて共演。ウィーンフィルの拠点の楽友協会にて現地のオーケストラとサンサーンスの序奏とロンド・カプリチオーソを共演。NHK-FMリサイタル・ノヴァ、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンに出演。アメリカ、ヨーロッパ各地、アジア各国でソロ・リサイタルを開催。

現在、尚美ミュージックカレッジ専門学校コンセルヴァトアールディプロマ科講師。





2014年10月にオクタヴィアレコードより待望のデビュー・アルバム「エディット・ピアフを讃えて」をリリース。(世界初録音収録曲有り)発売日に予定枚数を完売し大きな話題を呼んだ。

塙美里公式ホームページ
http://misatosax.wix.com/misatosax-
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