帰国して思うこと

日本に帰国して一週間が経とうとしています。
一週間前まではポーランドにいてルーカスのピアノを聴いたり、ワジェンキ公園に行ったり、肌寒い陽気の中を歩いていたのだと思うとなんだか全部夢だったのではないかと・・・
あまりにも眩しくて輝かしい時間だったのだと今更ながら実感。
帰国した留学時代の友人たちに帰国までには思う存分ヨーロッパを満喫してくるべき!と忠告を受けてそのようにしたつもりでしたが多分どんなに満喫しても満足ではないでしょう。
きっとまだまだ恋しい気持ちはどんなに満喫しても追い付かない。

日本に着いた瞬間恐ろしい湿気が身体を突きさしました。
ああ、これが日本ね。アジアだよね。

しかし、楽器の調整を3年全くしていなかったので(しましたけど、治らない~)アクタスの廿楽さんにお盆休み明け即診て頂きました。「これで音でなかったでしょ~」という始末。
良かったです。調整の技術は日本は一番!廿楽さんありがとうございます。
調整後、フランスで使っていたリードを付けて吹いたら音が出ませんでした。苦しくて・・・
「リードも全部変えなきゃ駄目だよね」
と言われ、ああ、自分は日本にいるんだ。と改めて実感したものです。

日本に来て実感した事。
・やっぱり余震が絶えない
・洋服の色が薄い?無難なファッションが多い。(私は派手?笑)
・歩き方、立ち振る舞い、の違い
・感覚、話題、考え方、の違い
・ケーキ、ジュース、食事、の量と味付けの違い

さっそく大学時代の友達に会ったり、大切な先生とお会いしたりして実感した事です。
でも、皆私の話をちゃんと聞いてくれて優しいな。

ケーキは食パン、石鹸はもっと強いものを。野菜の味が無い・・・朝ご飯はバゲットとコンフィチュールと濃いコーヒーがいいなぁ。私は一体何人なのでしょう。困った困った。笑
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最後の日

今シャルルドゴール空港内で書いています。チェックインカウンターに向かう時に無性に帰りたく無い衝動に駆られ、だだをこねる子どもの様に心の中でワンワン泣いていました。が、そのうち荷物の重さにそんな余裕は無くなったのですが、ひかりの如く過ぎ去った四年間と馬車馬の様にさらった日々は私の財産です。これからの新しい出会いに期待を膨らませ、どこまでも前向きに前進したいと思っています。暑い日本に更に暑苦しい奴が帰って参りますがどうぞよろしくお願いします。

今私の先輩のチズさんとメッセージを交換しました。"荷物の重さは今までの思い出の重さ。私も帰るとき凄く淋しかったけど、そんなに遠くないし又絶対来れるよ"と。先輩の言葉はやはり、重いです。ありがとうチズさん。

いよいよ

明日の朝4:00にヴロツラフを出て11:00にパリに、そして友達の家に荷物を取りに行ってその日の夜にパリを発ちます。パリには何の心のこりもなかったけれど、ずっとポーランドには憧れ続けていたので思い切って今回行ってきて本当に良かったです。
ハッキリ言ってルーカスの演奏を聴いてからは又旅の目的を果たし、演奏にやっぱり圧倒され私の中でたくさんの感情が生まれたのでそれからは、観光にはやはり心ここにあらず、でした。私もしっかり自分自身の事をやらないと。と思ったら次第です。早く練習したいな。
最近は音楽のなかでの人間関係について考えさせられる事が多く、音楽のいわゆるレベルで人を卑下又は崇め過ぎてはいけないと言う事、又逆も然り。興味深い記事を見つけたのでそちらも後々記載したいと思います。当たり前のことがなかなか出来ない世の中ですから。

今思うとやっぱりもっとルーカスに話しかければよかった。と思います。公園をフラフラしていた時とかあったのに!
私らしくなく…(~_~

ダニイルの時は、スウィートハート発現でビビらせてたのに。笑

明日の夜はきっと皆ダニイルの音楽と変顔に?酔いしれるのですね。羨ましい…私は飛行中。

ですが、日本でチャイコフスキーコンクール入賞者コンサート、ソロコンサート、と2日連続で聴きに行くのでそれを楽しみに待つ事にします。
わたしの大好きなスクリャービンが選曲に無いのは残念ですが、新曲も聞けるし、良しとします。

さよなら、ワルシャワ。(さよなら、パリ)、さよなら、ヨーロッパ。

ヴロツラフに

今日はホテルで練習しお昼過ぎにバスに乗りドジンキを発ちヴロツラフに到着しました。明後日早朝、パリにそのまま飛行機で向かいます。今日はドジンキのホテルの人に支払いの時ピアニストだと間違われて危うくただ泊まりする所でした。本当に私以外は招待客なので…部屋からサックスの音が聴こえてくるきっと謎な客だった事でしょう。ホテルの一階にはヤマハとベーゼンのグランドが置かれている部屋があり、ピアニストさん達が自由に練習出来るようになっていました。毎日その練習ピアノにも調律が入り待遇はかなり良さそう。コンサート会場にはスタインウェイとヤマハがありピアニストが選択出来るようになっています。他のお客様とは又違った体験が出来たのは私は練習からずっと彼等の音楽を聴く事が出来たと言う事。そして印象的なのが、女の人は良くさらいますね!自分の本番の直前まで鬼のようにさらってる…サラさんも、アレクサンドロさんも。しかも同じ所を何度も。
打って変わって男性ピアニストは、クンツさん、ルーカス、しか聴いていませんが、気になる所とあとはさらっと通したり、ルーカスに至っては全く?と言っても良い程ほとんどさらっておらず、いつもフラ~とどこかに行ったりのんびりしたり?といった様子。
性別ってありますね。サクソフォンも似たような感じでしょう。

一晩明けて行くと又コンサートの感動の気持ちにも変化が出てきます。ショパンのエチュードは絶対ルーカスが一番!と今まで思っていたけれど、絶対なんて無くてダニイルのエチュードも凄く好きだな。と改めて思えたのです。マイナスに捉えるとルーカスのエチュードはあまりにも一つ一つが重過ぎて全て聴き終える頃には疲れてしまうような感覚…本人も少し疲れていたのか曲間が結構ありました。しかし、あんな狼クマさんみたいなピアニスト君にあそこまで弾かれたら、感動と言うよりは感心。
ダニイルは、感動。

二人ともとっても好きなのですが、最近はダニイル、やっぱり好きです。

ルーカスでは泣けなかった。と言うより素晴らし過ぎて口あんぐり。かな。

クンツさんの練習を少し聴きましたよ。ダニイルもレパートリーのチャイコフスキーの小品を弾いていました。最初は誰が弾いているか分からず、ちょっと俺様?の様なピアノだな~^^;と思ってたら、クンツさんでした。でも本当に…上手。

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Lukas のコンサートを聴く

昨日の昼にワルシャワを発ちヴロツラフからバスでドジンキなんちゃらと言う所につきました。ホテルに着いたのは夜20時過ぎ。ヴロツラフで出会った親切なポーランド人に助けられてここまでこれました。本当に…ありがとう。と言うのもヴロツラフ空港に着いてからヴロツラフ駅に行きたくてバスで市内に出たのですが、なかなか駅が見つからず途方に暮れていた所、地元のポーランド人姉妹に助けられ、駅まで案内されなんと切符も買ってくれた…ホームで彼女達とお別れして…と思ったら又彼女たちが私を探しに来たのです。どうやら、彼女たちは私の為に高速バスでドジンキに行く方法も調べてくれてその方が簡単だと思いバスにしよう!と言われバス停へ。ここまで親切にしてくれて本当に感謝です。いろいろ話したらどうやら親日家のようでした。
そもそも今回のポーランドの旅の最大の目標はダニイルとルーカスのコンサートを聴く事。しかし、ショパンフェスティバルのチケットはすでに一ヶ月前に完売で、軌跡的にダニのだけはゲット出来たのですが、なにしろ、彼それからルビコン、チャイコン、と優勝したので元々ショパコン、入賞者のわくから外れて行き最終日のトリをかざる事になったのです。しかし、私はすでに日本行の飛行機のチケットを買ってしまっていたので、泣く泣く今回はダニイル見送りました。
すぐに九月に東京で聴けるからよしとします!
そして、ルーカスの当日キャンセル待ちだけに掛けてこのど田舎に来たわけです。これで聴けなかったら泣く。と思ったくらい…

結果、
今夜最高の席で最高のルーカスのコンサート聴けましたよ。もう、何でいうか、かれの音は海の波のうねりや渦や、いろいろなドラマがありますね。本当に…言葉に表現力出来ないのですが…鍵盤楽器であるという事を忘れました。余りにもレガートで、そしてオーケストラのような立体感があるから。息を吹き込む楽器の様に、共鳴してました。フォルテの音の深さにただただ脱帽。

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大好きな地

昨日まで、念願のワジェンキ公園、フィルハーモニア、ワルシャワ音楽院などを見て回りました。ワジェンキ公園では、憧れのショパンの銅像にあって来ました。言葉にならない位の感動で蒸し暑い中しばし呆然としていました。公園では毎週日曜の昼間にピアノのコンサートが行われているそうです。やはり、黄金の秋、冬の季節に来たら最高だろうなとおもいます。
次にフィルハーモニアは、ショパンコンクールの会場となったホール。中には関係者しか入れない様子を何とか頼んで入れてもらい、舞台にも立ってしまいました。ここで沢山の名演が生まれいろんな感情が沸き起こった事を客席に座りながら想像しました。今まさにそこにピアニスト達がいるような感覚でした。本当にどこもかしこも優雅で気品があり、紛れも無く今まで見て来た劇場で1番好きなホールです。

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Warsaw

昨夜ワルシャワに着いて今朝は沢山の豪華な朝食を頂き、食べ過ぎた感ありますが、今日は新世界通り周辺をとことん歩くと決めたので消費して又美味しい物を食べられるようにしよう。ワジェンキ公園で、練習してこようかな?笑
さて、行ってきます!

スタージュを終えて

怒涛の約20日間のスタージュを終え、もうフランスの家が無いのでピアニストの友達の家に数日間仮住まいさせてもらっています。彼女もナンシーへスタージュを受けに行っていると言う事で、好きに使って良いよ!と言ってくれ、ありがたかったです。
さて、スタージュはこれがとりあえず留学最後になりますから、後悔しないように、全力で、取り組もうと行く前から気合い充分でした。ジュリアンが気を使ってくれ、今回も彼の実家に泊めて頂き毎日ジュリアンとベアトリスのレッスンを何時間も。となんて贅沢な時間…毎食には決まって美味しい料理とワインが。毎回かきますが、それくらい絶品なのです。又今回は友達も誰も居なく完全に一人で受講したので、なんだかする事も無くひたすら練習するかジュリアンと話したりするか。この期間で、又彼らの事を良く知る機会にもなりました。最後の方には何の為に生きてるの?何の為に音楽をしてるの?の話題になり、彼らは信仰深いクリスチャンなので、全ては神の為に捧げているとのこと。私達は西洋の音楽を勉強している限りクリスチャンの歴史や文化も知る必要があるな、と思い知らされた一面でした。ただの真似っこでは浅はかすぎるから。そして彼自身も転機があり、元々はカトリックだったのですがジュリアンがパリ音楽院に入学してから自分は全くの無知だと言う事がコンプレックスでそれから沢山のキリスト教の聖書を読んだそうです。そして彼の出した答えは神は一人一人の心に宿るものであって、決して強制的に機会に行って祈る物ではないと言う事。それから彼の生き方や考え方は一変したそうです。まるで違う自分になった!と言ってます。ジュリアンは最後の日に、もう今日で、美里の先生を辞めるよ。卒業するよ!ていっていましたがまだまだ私は学ぶ事ばかりで、次に会う時までに聖書を一通り読んで置くのが私の使命かな、と思っています。2012年9月に日本で、会いましょう。ジュリアンに恩返しをしたいです!

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プロフィール

塙美里

Author:塙美里
塙美里(サクソフォン)茨城県出身 

高度な技術を伴い、謙虚なひたむきさと情熱を持つ先進的なコンサートサクソフォニスト。2007年前田記念奨学生奨学金を授与され渡仏。2008年U.F.A.M国際音楽コンクール室内楽部門を審査員全員一致の第1位で優勝。(フランス)併せて審査員特別賞受賞。2011年レオポルド・ベラン国際音楽コンクール第1位受賞。2010年第8回パドパ国際音楽コンクールヴィルトゥオーゾ部門ディプロム取得。(イタリア)2011年第3回スタンジェル国際音楽コンクール第3位受賞。(スロベニア)その他、海外の様々なコンクールで入賞。フランス国立セルジー・ポントワーズ音楽院をサクソフォン科、室内楽科、共に最優秀の成績で卒業。カンブレ音楽院最高課程を審査員満場一致の称賛付きの首席で卒業。パリ13区モーリス・ラヴェル音楽院室内楽科で研鑽を積む。2010年にカンブレ音楽院教授ジュリアン・プティ氏の助手を務める。これまでにサクソフォンを原博巳、ジャン=イヴ・フルモー、ジュリアン・プティ、クリスチャン・ヴィルトゥ、ベアトリス・レイベル女史の各氏に師事。



その独特の煌びやかな音色と独創的な音楽性で国内外のリサイタルは満員の会場を湧かせている。所有するレパートリーは計り知れない。 ダニール・トリフォノフ氏(2011年チャイコフスキー国際コンクール優勝、グランプリ受賞)、フランス人作曲家A.ナルボーニ氏による日本初演作品を発表。現田茂夫氏指揮、日本センチュリー交響楽団とJ・イベールの協奏曲を大阪ザ・シンフォニーホールにて共演。ウィーンフィルの拠点の楽友協会にて現地のオーケストラとサンサーンスの序奏とロンド・カプリチオーソを共演。NHK-FMリサイタル・ノヴァ、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンに出演。016年6月にはアメリカ、ウエスト・ヴァージニア大学にてソロ・リサイタルを開催予定。





2014年10月にオクタヴィアレコードより待望のデビュー・アルバム「エディット・ピアフを讃えて」をリリース。(世界初録音収録曲有り)発売日に予定枚数を完売し大きな話題を呼んだ。

塙美里公式ホームページ
http://misatosax.wix.com/misatosax-
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