スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

踏ん張るのは技術

昨日は一年に一度のお楽しみの恒例行事、ダニール・トリフォノフのリサイタルに行ってきました。彼は私が日本に帰国する直前に超有名になりありがたいとこに日本に帰国してからは毎年私の住んでいる近場で聴けるチャンスがあります。(日本は主要都市でツアーがあるので)
誰もが最初に彼の存在を知ったであろうあのショパンコンクール2010年からもう4年も経ってしまって、彼の演奏を聴いていると改めて時の流れを身に染みて感じます。今は「感動」というより「確認」しに行く。という方が強いかもしれません。
昨年はザ・シンフォニーホールで聴かせてもらいました。「ああ、もうすぐキレそう」と思っていたら今年は神戸文化センターで「完全に切れちゃった」演奏でした。笑
良い意味でも悪い意味でも捉え方次第なのですが・・・。
彼の一番の魅力は彼の音楽性と弱音の世界観の美しさだと思うのですがそれが前面に出た瞬間はそりゃもう嬉しくなるし、音楽がヒートアップしてどこかに飛んでいっちゃったときはあまりにも行きすぎだと、「お~い、かえってこーい」と思いました。
それ狙ってやってるでしょ?
あらららら、そこまで走り抜けちゃう?もはや、はしょっているー!
というところも多々。

でも結果的に全体を聴いて思ったのは自由に走り崩壊寸前でも絶対に寸前で踏ん張り倒す技術があるからお客さんを裏切らないのだと思う。そのまま崩壊したらただの痛い人だし。その寸前のふんばる技術に何度感心させられたか・・・。私はもはや普通の人とは(昔のような聴き方も)聴き方が違っているのですが。個性を発揮しても違う部分で「そこまでできちゃうんだ」と逆に感心させられ許せてしまう。結局うまいから。
でも止まらないスポーツカーはいつか故障しなければいいな。と願うばかり。

今、絶対に昔のトリフォノフを生で聴くことは不可能だし、演奏家は生ものです。
本当にそのときの演奏はかえってこないんだな。と実感。
演奏家の皆様はリサイタルをするときによく「都合つかないから次回いくよ」と言われることも良くあると思うのです。
でも、奥さん、残念ながらはっきり言って「次回」なんてないんです。。。
演奏は絶えず変化しているし向上心のある人なら尚更変貌を遂げるのでよくも悪くもその時の演奏はその時しか聴けないのです。
だから私は演奏する人の気持ちを痛いほどわかっているつもりなので人のリサイタルにうかがうときは「今頃ゲネかな?」「今頃こんな気持ちだろう」と想像しきちんと覚悟を決めて聴きに行っています。それくらいの気持ち当たり前!と思うくらい報われないのですから。


昔のトリフォノフを少しだけ懐かしんだ夜でした。
もうどこにもいないね。



おまけ
写真 (36)
(リードの分別 ソプラノの方が吹く機会が多いので必然的に多くなる・・・)
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

塙美里

Author:塙美里
塙美里(サクソフォン)茨城県出身 

高度な技術を伴い、謙虚なひたむきさと情熱を持つ先進的なコンサートサクソフォニスト。2007年前田記念奨学生奨学金を授与され渡仏。2008年U.F.A.M国際音楽コンクール室内楽部門を審査員全員一致の第1位で優勝。(フランス)併せて審査員特別賞受賞。2011年レオポルド・ベラン国際音楽コンクール第1位受賞。2010年第8回パドパ国際音楽コンクールヴィルトゥオーゾ部門ディプロム取得。(イタリア)2011年第3回スタンジェル国際音楽コンクール第3位受賞。(スロベニア)その他、海外の様々なコンクールで入賞。フランス国立セルジー・ポントワーズ音楽院をサクソフォン科、室内楽科、共に最優秀の成績で卒業。カンブレ音楽院最高課程を審査員満場一致の称賛付きの首席で卒業。パリ13区モーリス・ラヴェル音楽院室内楽科で研鑽を積む。2010年にカンブレ音楽院教授ジュリアン・プティ氏の助手を務める。これまでにサクソフォンを原博巳、ジャン=イヴ・フルモー、ジュリアン・プティ、クリスチャン・ヴィルトゥ、ベアトリス・レイベル女史の各氏に師事。



その独特の煌びやかな音色と独創的な音楽性で国内外のリサイタルは満員の会場を湧かせている。所有するレパートリーは計り知れない。 ダニール・トリフォノフ氏(2011年チャイコフスキー国際コンクール優勝、グランプリ受賞)、フランス人作曲家A.ナルボーニ氏による日本初演作品を発表。現田茂夫氏指揮、日本センチュリー交響楽団とJ・イベールの協奏曲を大阪ザ・シンフォニーホールにて共演。ウィーンフィルの拠点の楽友協会にて現地のオーケストラとサンサーンスの序奏とロンド・カプリチオーソを共演。NHK-FMリサイタル・ノヴァ、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンに出演。016年6月にはアメリカ、ウエスト・ヴァージニア大学にてソロ・リサイタルを開催予定。





2014年10月にオクタヴィアレコードより待望のデビュー・アルバム「エディット・ピアフを讃えて」をリリース。(世界初録音収録曲有り)発売日に予定枚数を完売し大きな話題を呼んだ。

塙美里公式ホームページ
http://misatosax.wix.com/misatosax-
twitter
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
最新記事
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。